介護福祉士 〜 受験資格の種類
介護福祉士試験には受験資格が設けられています。
介護福祉士の受験資格にはいくつか種類があり、いずれかを満たす必要があります。
受験資格は大きく分けて以下の3つです。
- 試験日までの間に、3年以上(実労働日数540日以上)介護等の業務に従事していた経験のある者。
※「介護等の業務」とは、介護業務を主な業務内容としているものです。
(特別養護老人ホームや介護老人保健施設の介護職員、介護保険の指定訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)など) - 高等学校又は中等教育学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した者。(試験実施年度末までに卒業見込みの方を含む)
- 特例高等学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した後、介護等の業務に従事(在職期間:9ヶ月以上、実働日数135日以上)した者。
介護福祉士試験の受験資格は、「1」の様に実務経験によって得る方法と、「2」「3」の様に介護系の学校を卒業する方法があります。以下ではそれぞれの受験資格について解説します。
受験資格@ 「実務経験による受験資格」
高校等で介護の専門教育を受けなくとも、3年以上(実労働日数540日以上)介護等の業務に従事していれば、介護福祉士試験の受験資格があります。
問題は、自身の仕事が「介護等の業務」に当たるかどうかです。
「介護等の業務」とは、主たる業務が介護等の業務であるもので、特別養護老人ホームや介護老人保健施設の介護職員、ホームヘルパー、ガイドヘルパー、児童福祉法施設の職員、病院の病棟・診療所の看護職員、など多岐にわたります。
受験資格となる「職種」「施設・事業」については、「実務経験となる職種・施設」 を御覧ください。
介護福祉士試験の申込手続き時に「実務経験証明書」を提出することで受験資格が得られます。
実務経験証明書は、所定の用紙を郵送やインターネットを通じて入手し、自身が勤務している(していた)法人の代表者等の名前で作成してもらいます。(受験者本人による記入は無効です)
自分の仕事が受験資格の実務経験に該当しているか不明な場合は、実務経験証明書を発行してもらえるか職場に確認しましょう。
複数の職場の実務経験期間を合計して3年以上になる場合は、全職場の実務経験証明書が必要になります。
【注意!!】
平成27年度(第28回)介護福祉士試験からは、受験資格を得るには実務経験だけでなく、養成施設等において実務者研修を修了する必要があります。
受験資格A 「福祉系高校の受験資格」
福祉系高校(専攻科を含む)卒業者の場合、入学した年度によって受験資格の基準が変わります。
入学年度 | 受験資格を得る条件 |
平成20年度以前 | 旧カリキュラムを修了 |
平成21年度以降 | 52単位の新カリキュラムを修了 |
平成21年度以降(特例学校) | 特例学校等のカリキュラムを修了し、筆記試験の前日までに、在職期間9ヶ月(273日)以上かつ実働日数135日以上 |
※カリキュラムの詳細は「財団法人 社会福祉振興・試験センター」のサイトをご参照ください。
介護福祉士試験の受験年度末に卒業見込みの方でも受験資格は得られます。
受験資格を証明するためには、介護福祉士試験の申込み時に「卒業証明書」と「単位履修証明書」を提出します。(卒業見込みの場合は、「卒業見込証明書」と「履修見込証明書」)